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先輩×後輩 対談

緑化工事編

公園の中に「田んぼ」をつくる…。はじめてだらけの施工に挑戦。

田園イメージ

公園の中に「田んぼ」をつくる…。はじめてだらけの施工に挑戦。

先輩 澤田 幹夫
先輩 澤田 幹夫

名古屋本店 工務部 工事グループ 主査
造園土木科卒業/1981年入社

後輩 田口 優
後輩 田口 優

名古屋本店 工務部 工事グループ 主任
システム工学部 環境システム学科卒業/2011年入社

先輩×後輩 対談 イメージ1

入社の経緯は?

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田口

僕が卒業した環境システム学科には、建設会社、いわゆる「ゼネコン」に就職した友人がたくさんいます。自分が建設系ではなく造園系の大島を選んだのは、どちらかというとアウトドア志向で、授業だと山の中を歩くフィールドワークが好きだったし、植物に関わる仕事をしてみたかったから。大学のOBがすでに大島に就職していて、その先輩が親身に相談に乗ってくれたのも理由のひとつです。澤田さんは?

澤田

私は学校の薦めかな。もうかれこれ37年も前の話だけど(笑)。学科がずばり「造園科」だったし、うちの学校からも毎年大島に入社していたので、この業界に入ったのは自然の流れだね。造園会社の中でも規模が大きく、歴史のある大島を選んだ、というのが入社のきっかけかな。

先輩×後輩 対談 イメージ2
先輩×後輩 対談 イメージ3

大島はどんな会社?

先輩×後輩 対談 イメージ2
先輩×後輩 対談 イメージ3
田口

大島造園という会社は、社長から新入社員まで、人間全員の距離がすごく近いという印象です。

澤田

そうだね。本当に家族的な会社。大島に入ってくる人たちが、わりと気さくな人が多いのかな。先輩が仕事や趣味や家族の話をよく話してくれるので、後輩も話しやすいんじゃない?

田口

はい。おしゃべり好きな先輩が本当に多くて(笑)。雑談力がすごいです。あと、社長がみんなの話を真剣に聞いてくれるのにも驚きました。自分たちくらいの若い世代でも、たとえば飲み会の隣の席で、しっかり耳を傾けてくれて。逆に社長の方からご家族の話をしてくれたりとか。

澤田

社長は聞き上手だよね。普通、うちくらいの規模の会社だと、そういうことはあまりないんじゃないかな?

田口

仕事面の特長だと、大島は社員一人一人に裁量があって、早いうちから自立させてくれます。これも他の会社だとちょっと違うんじゃないでしょうか。

澤田

裁量があると同時に、そうでないと現場を回せない、というのがあるよね。私たちがやっている施工管理というのは、いわば現場の社長で、絶対的な権限を持っている。いちいち会社に聞いていられないし、現場の判断がすごく重要。だからそこには成功もあるし、失敗もあるよね。

二人が携わった現場は?

稲穂 イメージ
田口

澤田さんと最初に組ませてもらった仕事は、木曽三川公園のアクアワールドに「田んぼ」をつくるという国交省の案件でした。この地域はもともと輪中と言われる低地で、「堀田農業」という農法が行われていました。田んぼに田舟を渡す湿地ならではの農法ですが、その田んぼを園内に再現して、地域の文化と風景を伝えるというユニークなプロジェクトです。植物に関わる仕事がしたいと思っていたけど、まさか田んぼを起こすなんて(笑)。

澤田

基本的には図面を見て、現場を見て、流れをつかんでいくんだけど…とにかく今までにない工種が多々あったよね。田んぼの工事なんてもちろんはじめてだし、その中で堰を作ったり、水を引いたり。理解するまでに時間がかかったなあ。

田口

もともと池だった部分を埋め立てたので、地面が沈下するんですよね。重機が沈んでしまったこともありましたよね。

澤田

うん。想定外のことだらけ。田んぼを作るための土が足りなくなったりとか…。あの時は急遽、市がたまたま持っていた田んぼの土を国交省が買い取って穴埋めしたんだけどね。そういった状況もしっかり把握しながら、現場代理人として役所の方々とすり合わせするのも私たちの務めかな。

田口

役所の仕事は僕らで勝手に決められないことが多いですからね。事務所にこもって書類のやり取りで1日終わることもありました。とにかくこのプロジェクトは多種多様な施工ばかりで…。でもそれは、造園業の醍醐味なのかもしれませんね。

後輩 田口

この仕事のやりがいは?

後輩 田口
田 イメージ
田口

出来上がったものを多くの人に見てもらえる、使ってもらえるところですね。「残るものをつくりたい」という想いは元々あって、大きなゼネコンに入ってダムやトンネルをつくるという選択肢もありました。今回の田んぼなんかは、それらと比べて規模は小さいかもしれないけれど、田舟に乗ったり田んぼに触れたりする子どもたちの笑顔を想像すると、嬉しくなる。だから自分は造園の方が向いてるのかなって思います。澤田さんはどうですか?

澤田

入社面接の時に「なぜ造園業を選んだの?」と聞かれて、「自分が作ったものをいろんな人に使ってもらえるのは嬉しいですよね」と答えた記憶が今でも残ってる。やっぱり、それが私たちの大前提だよね。出来上がった現場には必ず家族を連れて行って自慢したしね。
あと、建築と造園の違いをいうと、建築には高い精度が求められて、造園は感覚的な部分がすごく大事。道のちょっとしたカーブなど、現場に立ってみないとわからないことが多い。そこは計算では出せないから。

田口

ですよね。建築は図面を描いた段階である程度完成が見えていて、いかにその通りに作るかが重要。でも造園は、現場に立つ人間によって仕上がりが変わる!自分はまだまだ未熟で、目の前の仕事で手いっぱいですが、今後はもっと自分の色や個性を出していきたいと思っています。

先輩×後輩 対談 イメージ

この仕事で大切なことは?

先輩×後輩 対談 イメージ
田口

施工管理は多くの職人さんたちと一つの目標に向かって進めていく仕事なので、とにかくコミュニケーションが大切です。自分はしゃべりが上手くないので、思いがなかなか伝わらないとか、年上で経験も知識も豊富な職人さんに指示を出さなきゃいけなかったりとか…。でも今は開き直って、相手の懐に入って、自分のわからないことは素直に聞いたり、相手を称えたりできるようになりました。

澤田

職人さんとのコミュニケーションで大切なのは、最終的な「目的」をしっかり伝えること。そして、「手段」はお任せする。自分の中で答えが見えてもあえて「どうします?」と聞いて、相手の考える手段を引き出してあげるのも、円滑に仕事を進める秘訣だよね。あと大切なことといえば…植物への愛情?

田口

それ、すごく思います。大島造園の先輩方は、植物への愛情が本当にすごいですよね。自分も結構植物が好きだと思っていたんだけど、知識も愛情もまだまだひよっこでした(笑)。

澤田

現場で実際に木や土を触って覚えることも多いからね。理屈ではわかっていても、木の形は千差万別ですべて違うし。枝を1本切るだけでも、来年、再来年の形は予測がつくけど、では10年後、20年後はどうか…。そこまで考えてハサミを入れたり、植えたりしなくちゃいけない。その根底にあるのが「愛情」で、この木を立派に育てたい!という想いなんだよね。

田口

深いですね~。

先輩×後輩 対談 イメージ

休日の過ごし方は?

先輩×後輩 対談 イメージ
田口

子どもが生まれたばかりなので、今は子ども中心の休日です。手掛けたアクアワールドも完成後に家族で行きました。これから子どもが大きくなっていって、「今お前が遊んでる滑り台、お父さんが作ったんだよ」とか言えるようになるのが楽しみですね。あと、年に2回全社で集まるイベントに合わせて、その翌日に同期だけで旅行に行くことも。普段は現場がバラバラなだけに、集まる時は大いに盛り上がりますよね。

澤田

私も若い時は会社のみんなで釣りに行ったり、スキーに行ったりしたなあ。今の休日?うちはもう子どもも成人したので、買い物行ったり、パチンコしたりですね(笑)。

先輩×後輩 対談 施工イメージ

学生へのメッセージは?

先輩×後輩 対談 施工イメージ
田口

世の中には自分の知らない仕事や会社が星の数ほどあります。自分の今持っている知識や周りの情報に囚われず、幅広く業界や企業の研究をするといいと思います。自分がそれをさぼって苦労したので(笑)。そして、この仕事は多くの人の歓びにつながる仕事。入社したら是非、それを肌で感じてほしいですね。

澤田

給料はもちろん大事ですが、自分が楽しめる仕事をしてほしいです。私は37年大島にいて、本当に楽しく過ごしてきました。仕事というより、生活の一部になっているのかな。現場は楽しい。これは間違いありません。
あと、成長のプロセスは人それぞれで、その人なりの指導方法があると思う。大島は今、そういう一人ひとりに応じたキャリアアップのビジョンにも力を入れているので、安心して入社してほしいですね。

田口

とにかく、どんな人でも入ってきてくれたら嬉しいです(笑)。

澤田

一緒に楽しくできるといいよね(笑)。

先輩×後輩 対談 イメージ
緑でみらいをつないでいく仕事